マンドリンはイタリア発祥の個性的な弦楽器です。雨の雫のような形をした木製のボディに、スチール製の弦が2本1組で4組張られています。美しい音色も迫力のある音色も奏でることができます。
演奏の際にはピックで弦をはじいて音を出します。
マンドリンの主な奏法として、「ピッキング」と「トレモロ」の2種類があります。
ピッキングとはピックを使って同音の2本の弦を両方鳴らす奏法です。
トレモロとは弦を上から下、下から上と交互に弾くピッキングを素早く繰り返し、弦を連続的に振動させ音を継続させるマンドリン独特の奏法です。
私たちは普段マンドリンオーケストラを編成して活動しています。
マンドリンオーケストラは、
マンドリン(高音)
マンドラ(中低音)
マンドロンセロ(低音)
のマンドリン属の楽器に加えて
クラシックギター
コントラバス(重低音)
で構成されています。
マンドリンオーケストラのために作られた曲はもちろん、クラシックや吹奏楽の曲をマンドリン用に編曲したものからポピュラー音楽、映画音楽まで幅広い曲を演奏します!
マンドリン族の楽器(マンドリン、マンドラ、マンドロンセロ)とギター、コントラバスの
5種類の楽器について簡単に紹介します。
マンドリンはその音色、表現の豊かさなどから主にメロディなどの主旋律を担当することが多く、最も目立つパートです。
調弦はヴァイオリンと同じで低い方からG-D-A-Eとなっています。
低音部は比較的やわらかい音色を持ち、また高音部は華麗で透き通った音色を持っています。
最近ではCMや映画でもよく登場します。
マンドラはマンドリンよりもひと回り大きな楽器です。
調弦はマンドリンと同じく低い方からG-D-A-Eですが、マンドリンよりも1オクターブ低く調弦されています。
その音色は豊かで厚みがあり、表現力はマンドリンにも劣りません。
またその音域のおかげもあり、曲を通してメロディとベース音の両方を担当することが多く、主役にも縁の下の力持ちにもなれる万能な楽器です。
マンドロンセロはマンドラよりも更に大きな楽器で、調弦は低い方からC-G-D-Aです。
マンドリンやマンドラとは一味違う、低くて落ち着きのある音色が特徴で、合奏に深みや迫力を与えてくれます。
主にベース音や刻みなどを担当し、マンドリンオーケストラを下から支える縁の下の力持ち的存在です。
マンドリンオーケストラで用いられるギターは、クラシックギターです。
マンドリンオーケストラにおいては主に伴奏を担当し、マンドリン等とは一味違う音色で合奏に勢いをもたらします。
またメロディを担当することも多く、曲を通して存在感の大きい楽器でもあります。